輝

都市を輝かす

出勤時、ふと、勤め先である会社のビルを見上げた。正直なところ、会社を辞めよう、と思ったことがある。入社して半年の頃は、先輩に怒られる毎日に嫌気がさした。三年目は、無理ばかり言うクライアントに怒りを感じ、五年目に部下ができると、その意欲のなさにむなしくなった。そして、今。やめなくてよかったと思っている。部下を持つことで、先輩の気持ちがわかった。成長してほしいから怒るのだ。それは、愛情だ。無理を言うクライアントも、必死で対応していたら、感謝の言葉をくれるようになった。それは大きな自信になった。ビルは、光を受けて輝いている。ガラスに映る雲が、ゆっくりと滑っていく。私のいるべき場所は、ここだ。そう思った。