彩

暮らしを彩る

つい、料理の手を止めて、夫の包丁さばきに見入ってしまう。いい意味じゃなくて、危なっかしくて。左手の添え方もあやしいし、等間隔に切れてないし、無駄に力が入っている。アドバイスしようとすると、オレのやり方でやるから、と口を挟ませない。自称料理好きのプライドが許さないらしい。ただ、炒め物だけは妙にうまい。そこだけは、私より上手、かもしれない。二人で料理ができるのは、楽しい。夫が積極的にキッチンに立つ理由は、キッチンが新しくなったから、だけじゃなく、子どもにオレの手料理を食べさせてやりたいのだそうだ。その一言は、本当にうれしい。我が家では、キッチンで、料理と一緒に、幸せをつくっている気がする。