創

明日を創るまいにちを支える

子どもの頃の、夏の日を、今でもよく覚えている。熱い陽ざしと、地面から立ち上る陽炎。セミの声。山の向こうに大きく立ち上がる、入道雲。黒くやけていく肌。夏の太陽が好きだった。晴れた日は家を飛び出し、陽が沈むまで遊び歩いた。雨の日は窓の向こうを、やめ、やめ、と願ってにらみつけていた。社会人になってからは、太陽は、熱いか寒いか、雨が降ったら通勤しにくくていやだな、と感じる程度のものなった。でも、家を建て、子どもが生まれ、太陽は、再び存在感を増してきた。「明日、晴れるかな」、子どもが無邪気に言う。この子には、昔の私のように、太陽が楽しさの象徴に見えているのだろう。晴れるといいね、そう応えて、私も笑った。